矯正治療は、当院のような矯正を専門としているような歯科医院だけでなく一般歯科医院でも行われています。では、矯正専門医院と一般歯科医院で受ける治療にはどういった違いがあるのでしょうか。
一般歯科医院では、矯正に限らず様々な治療をおこなっています。そのため、総合的な診療が可能となります。それに対して矯正歯科医院では、矯正に特化した治療をおこなっているため、対応した症例や実績に大きな違いがあるのです。例えば、噛み合わせと言っても状態や原因、年齢や性別、場合によっては職業によっても治療法が変わることがあります。
矯正歯科医院であれば、豊富な知識や経験を持って診断・治療を行うことができるため、矯正治療を専門に受けられることを考えられているのでしたら、ぜひ専門医院で受けられることをオススメします。
当然、一般歯科医院もお口の悩みやトラブルに関する専門的な知識と経験がありますから、しっかりと治療することはできます。
ただし、矯正歯科医院のように専門的な検査機器がなかったり、データの分析や説明等については難しいところがあります。
矯正治療は、長期間にわたる内容がほとんどです。
そのため、「必要な検査」「データの分析」「専門的な内容が丁寧に説明できているか」が重要です。専門的な治療だからこそ、矯正歯科医院での治療を受けると良いでしょう。
矯正治療は、治療計画とクリンチェックが重要な鍵となります。
当院では、iTeroを活用してデータをとり、歯の動きなどをしっかりと想定した上で計画を立てます。
こういった計画やクリンチェックは、矯正を専門に行っている医院ならではと言えるでしょう。
歯の凸凹や隙間、受け口などの問題が改善されるほか、口が閉じやすくなったり口内の乾燥を防ぐこともできます。
口内の乾燥状態が改善されると、口臭の軽減にもつながります。
矯正治療によって咀嚼機能が向上すると、
・胃腸の負担が減る
・健康な歯が残りやすくなるため、高齢になっても食事を楽しむことができるようになる
・唾液腺が刺激され、唾液量の向上によって口臭が軽減される
など
上記のようなメリットがあります。
虫歯や歯周病は、ブラッシング不足だけでなく歯並びの悪さによって起こることもあります。
歯ブラシの当たりが悪いと汚れが溜まりやすくなり、その結果として虫歯や歯周病になる可能性が高くなります。
歯並びを改善することで、虫歯や歯周病になりにくい環境を作ることができるのです。
矯正治療は、最初のうちは装置が唇や頬と擦れて口内炎ができることがあります。しかし、徐々に粘膜が強くなり、口内炎ができにくくなってくるようになります。
装置をつけ始めた頃は、頬や唇、舌で装置が擦れてしまって話しにくかったり食べにくかったりします。
数日で慣れるものですが、人によっては時間がかかることもあるでしょう。
固定式の装置の場合、歯磨きが難しくなります。
当院では歯磨き指導やクリーニングをすることは可能ですが、セルフケアについては時間をかけてでも丁寧に行うようにすることが重要です。
これまでは、大人の矯正治療は遅いと言われがちでした。しかし、近年では大人になってからでも問題なく矯正治療が行える環境が整っています。矯正治療のデメリットとして、費用が高額なことや治療期間が長いことが挙げられています。確かに、全体の矯正であればコストや期間は長くなりますが、全ての方が全体の矯正をするわけではなく、場合によっては一部の矯正で問題なく口内環境を整えることができる方もおられます。
当院では、カウンセリングから診断までを丁寧に行い、理想の歯並び等についての認識を共有した上で、患者さんそれぞれに合った治療をご提案させていただきます。
近年、食生活の変化などによって柔らかい食べ物が増えたことにより、あまり顎が成長しないことなどから歯並びが乱れやすいお子さまが増えています。
歯並びの乱れは、見た目の問題だけでなくお口の健康に関わります。最終的には全身の健康にも関わる問題となるため、日頃からお子さまの歯並びを気をつけて見ておくこと、そして、少しでも違和感を感じることや気になることがあれば早めに受診することをオススメします。
矯正治療では、単純に歯並びを治すだけでなく骨格の成長を促進することも行います。まずはお気軽にご相談ください。
矯正治療後は、歯が後戻りをしてしまうことを防ぐために「保定装置(リテーナー)」を装着することになります。歯は一生変化し続けているため、矯正治療が終わったとしても動きやすい状態となり、場合によっては治療前の状態に戻ってしまうこともあるのです。
リテーナーは最低でも半年から1年ほどはつけ続ける必要がありますが、忘れてしまったり装着を怠ってしまう人もいるため、注意が必要です。患者さんの状態等によっては数年間つけ続けなければならないため、医師との相談の上で計画的に後戻りを防ぐようにしましょう。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)は、滅多に後戻りをすることはありません。
ですが、場合によっては後戻りしてしまうことがあります。
万が一にも後戻りがあった場合には、別の方法を試すこともあります。詳しいことについては、当院医師へご質問ください。